野菜を隅々まで有効活用!簡単2STEPで残留農薬を落とす、ベジブロスの作り方

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野菜を調理していて、普段何気なく処分しているような切れ端の部分や芯の部分を「有効活用したい」、「勿体ない」、という風に考えたことはありませんか?実は近年、上記のような野菜くずを有効活用できる、「ベジブロス」というものが注目されています。

ですが、残留農薬などベジブロスを作る上で不安を感じている方も多いのではないでしょうか。今回の記事では、誰でも簡単にベジブロスを安全に作る方法について紹介します。

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そもそも、ベジブロスとは?

簡単に言うと、野菜くずや野菜の切れ端から作る出汁のことをベジブロスと言います。ベジブロスとは、Vegetable(野菜)+Broth(だし)という言葉が語源となった造語です。特に最近では、今まで処分していたような野菜の切れ端や、芯といった部分を活用することが出来るベジブロスが話題となっています。

野菜を無駄なく活用でき、しかも旨味が凝縮された“魔法のような出汁“ができるなんて、良いこと尽くしですね。ブームのきっかけになったのは、「野菜を丸ごと食べる」をコンセプトとした、Whole Food(ホールフード)という概念を料理家のタカコ・ナカムラさんが提唱したことがきっかけとなったそうです。

それ以降、ベジブロスの認知度は爆発的に広まり、多くの人が興味を持ち始めました。ですが、「ベジブロス」という言葉自体聞いたことはあっても、なかなか興味が持てない、興味はあるけど自宅で作るのは難しそう…というイメージがある方も多いのではないでしょうか?この記事ではそんなベジブロスのメリット、注意点、作り方などを詳しく紹介していきます。

ベジブロスを作ると、こんなに嬉しいメリットがいっぱい!

〇野菜くずを有効できる今までなら捨ててしまっていたヘタや皮の部分、また規格外野菜などがそのまま活用できます。特に日常的に使っている、玉ねぎの皮やにんじん、じゃがいもなどの多くの野菜が適しています。また、ベジブロスは冷蔵庫で3日ほど、冷凍庫だとさらに1ヵ月程度の長期保存が可能なので、一度に大量に作っても安心です。

〇栄養価が高いいわゆる野菜くずと呼ばれるような部位には本来、野菜の栄養がぎゅっと凝縮されています。たとえば皮の中には害虫や細菌、紫外線から身を守るための栄養であったり、ヘタの部分には野菜の成長を促すための栄養が詰まっています。

私たちが普段接種している栄養と合わせて、さらなる栄養を無駄なく接種することが出来ます。〇日常使いがとっても簡単ベジブロスのいいところは何と言っても汎用性です。ベジブロスはお水の代わりに使用できるため、普段の料理に取り込むことで栄養を摂取することが出来ます。一番簡単なものだと野菜スープやお味噌汁。この場合、普段使っているお水の代わりにベジブロスを入れて作るだけで、栄養素だけでなく味に深みが出てとっても美味しくなります。それに加え、冷凍保存も出来るため大量に作って保存すれば、毎日のお料理に使用できます。作れるときにたくさん作って、お水の代わりにどんどんお料理に加えてみましょう!

〇お子様の食育にもおすすめ!

ベジブロスの主な活用方法は、いつものお料理にお出汁として加えるといった簡単なものなので、野菜の栄養価を簡単に取り入れることが出来ます。ですので、野菜嫌いのお子様にも料理に入れたことに気付かれず、貴重な栄養価を摂取させることが出来るので、お子様の食育にも活用することができます。

○免疫力の向上にも!野菜くずには「ファイトケミカル」と呼ばれる機能成分が多く含まれています。さらに、これは加熱によって溶け出す性質があるため、ゆっくり煮出して作るベジブロスには、よりこの機能成分を取り入れることができます。

また、ファイトケミカルが持つ免疫力の向上効果以外にも、ビタミンといった栄養素も摂取できるため、毎日の食生活の中で、病気から体を守り、健康を維持していける効果を期待できるようになるのです。

残留農薬とは?ベジブロスの注意点

上記のように良いこと尽くしのベジブロスですが、ベジブロスを作る上で、野菜くずに含まれている残留農薬を不安に思う方もいらっしゃるかもしれません。そもそも、残留農薬とは何でしょうか。残留農薬とは、野菜を作る際に使用した農薬が植物に残っている状態を指します。

言葉のイメージから「体に悪そう」「不安」と感じる方も多いのですが、国内に流通している野菜には、その残留量が基準を超えてはならないと定められているため、基本的には残留農薬が残っている野菜を摂取しても体に大きな影響を及ぼすことは少ないとされています。

皮を剥いたり洗ったりするだけでも、残留農薬は大幅に減少するため、あまり神経質に考える必要はありません。ですが、毎日の食卓では出来ればより安心して食べたいものですよね。ここではより安心して、ベジブロスを作る方法をご紹介します。

2STEPで簡単解決!残留農薬の落とし方

水洗いだけでは不安に感じる、けれど洗剤を使って洗うには抵抗がある…そんな方におすすめなのがこの方法です。

STEP1:重曹水を用意する残留農薬をより確実に落とすには、食品用の重曹がおすすめです。食品用の重曹にはあく抜きの効果があり、あく抜きには水分と残留農薬をまとめて排出する作用があると言われています。ボウルに水を適量入れ、食品用重曹大さじ1杯を入れましょう。

※重曹には掃除用もあるので注意が必要ですSTEP2:使用したい野菜くずを重曹に漬けるSTEP1で用意した重曹水に野菜くずを1分ほど漬けます。この際漬けすぎると、野菜本来の旨味も逃げてしまうので漬けすぎには注意しましょう。

その後野菜をざるに上げ、軽く水でゆすぎます。以上、たったの2STEPで、より安全にベジブロスを日々の食卓に取り入れることができます!

残留農薬を正しく処理して、ベジブロスを作ってみよう!

では実際に、ベジブロスを作ってみましょう。

〇誰でも簡単!ベジブロスレシピ

材料

・お好みの野菜くず(皮、ヘタ、切れ端など)……300〜400g

・水……1リットルほど

・お酒……小さじ1杯程度

作り方手順1:鍋の中に水を入れ、お好みの野菜くずと旨味を引き出すためのお酒を加えます。手順2:弱火で、20~30分じっくりと煮ていきます。手順3:丁度いい頃合いで火を止め、ボウルにざるを乗せ、野菜を濾したら完成です。

調理方法もとっても簡単なので、ぜひ実践してみましょう!

ベジブロスで日々のお料理をもっと楽しく

いかがでしたか?ひと手間で、普段の食事に加えて美味しさと健康をプラスできる、とっても素敵なベジブロス。スープやカレーなど、日常的に作れる料理に使用できるのが魅力的です。今回ご紹介した方法で作れるようになれば、日々の料理がもっと楽しくなりますね。

皆さんも、ぜひベジブロスを食卓に取り入れてみてはいかがでしょうか。